朝の法話  第十回

一年生と二年生は東本願寺研修に行ってきました。三年生は去年のことになりますが、研修で見たことや聞いたことを大事にして、これからの自分を見つめるきっかけにしてほしいと思います。

さて、生徒玄関には新しい言葉が掲示されました。今回は、『マッジマ・ニカーヤ』というインドの古いお経に書かれている、お釈迦様の言葉です。

「過去を追わざれ 未来を願わざれ 今なすべきことをなせ」という言葉です。ぜひ自分自身と照らし合わせて考えてみてください。

私たちが過去を振り返ったり、未来を思い描いたりするのは何のためでしょうか。このお釈迦様の言葉は、「過去を悔やむでもなく、未来を憂うでもなく、今しなければならないことを熱心に行ないなさい」と教えています。

しかしそれとは反対に、私たちは、過去の出来事に縛られたり、また未来の不安に押しつぶされそうになったりして、今を生きることが苦しくなることがあります。ですから、お釈迦様はそのような私たちに向けてこのような言葉を語られて、私たちに「今」をしっかり生きるように示されたのだと思います。

仏教では「今」を大事にします。この中間テストもそうですが、いくら頑張っても過去の出来事を変えることはできませんし、未来のことをいくら心配しても、すべてが理想通りにいくということはあり得ません。「今」を最先端としてすべてが過去となっていき、「今」の積み重ねが未来となります。過去も未来もすべて「今」の中にしかないのです。今しなければならないこと、それとしっかり向き合っていきたいものです。過去を振り返ったり未来を思い描いたりすることも、本来は、今しなければならないことをはっきりさせるための行為なのではないでしょうか。

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