建学の精神

学校法人 高松学園
【建学の精神】~うつくしく生きる~

 高松学園初代理事長である髙松了秀は、真宗の教育を実現すべく、「新しい時代にふさわしい教養豊かな女性を、伝統の念仏の心をもとに育てたい」という願いのもと、学校法人高松学園を創設した。本学園では、この願いを「うつくしく生きる」ということばで表現し、建学の精神としている。

 「うつくしく生きる」には、「うつくしい生き方」「うつくしい世界」というものがあることに気づかないといけない。そして、私自身が「うつくしい生き方」をしておらず、また、「うつくしい世界」を生きていないということに気づくことが必要である。
 「うつくしい生き方」や「うつくしい世界」を求め続けていく生活の中で、「うつくしい生き方」や「うつくしい世界」にたどり着くことができるのだ。したがって、「うつくしく生きる」とは、手段ではなく、結果である。「うつくしく生きる」ことを手段とすると、かえって醜い生き方をしてしまうことになる。

 私たちは、それぞれが異なる存在であり、それゆえにそれぞれが尊い存在である。そして、その違いを認め合い尊重し合うことが大切である。
 私たちが考え得ることは、私たちが知っている世界のほんの一部である。しかし、自分が考え得る、あるいは、自分が知り得る事柄を真実のように考えてしまっている。
 真実の世界は、私たちが考え得るもっと先の、もっと奥深いところにある。
 私たちは、自分の人生の意義を自分で見つけることはできない。周りの願いに応えることで見出していくしかない存在である。周りに願われ、待たれ、それに応えようとすることにより、私自身が育てられ、うつくしい世界に導かれるのである。

 

 

学校法人高松学園 伊那西高等学校
【本校の教育方針】
1.こころの教育を大切にします
2.こころ豊かな女性を育てます
3.あたりまえなことをあたりまえに

 伊那西高等学校は、本当に本校で学びたいという生徒と、本校の教育方針のもとで高校生活を送って欲しいと願う保護者と、本気で生徒と向き合い生徒と一緒に成長したいと願っている教員との三者が、協力し合って本当の教育を行っていこうとする学校です。このご縁を大切にして、素晴らしい高校生活を創り上げていきましょう。

1.こころの教育を大切にします
 伊那西高等学校の教育は、親鸞聖人の浄土真宗の教えに基づいて行われています。浄土真宗は、南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と、仏の名を唱え、そのこころを尋ねていけば、どんな境遇にある人も、行き詰まるところのない青空のような人生が約束されていますよ、という教えです。
 「阿弥陀経」というお経の本が、「仏さまの国には、大きな蓮の花があって、青い花には青い光、黄色の花には黄色の光、赤い花には赤い光、白い花には白い光が輝いている」と教えています。
私たちひとり一人は、それぞれが「青い花」「黄色い花」「赤い花」「白い花」です。そしてそれぞれが、「青い光」「黄色い光」「赤い光」「白い光」を放っているのです。そのひとり一人が放っている光は、どれもが素晴らしく、どちらが優れているとか、どちらは価値がないとかというものではありません。
 ですから、私自身も尊い存在であると同時に、周りの人たちもそれぞれが尊い存在であるということです。
 伊那西高等学校での3年間を、自分の光を見つけ、その光に自信を持ち、その光を育てる時間にしましょう。それと同時に、周りの人たちにも目を向け、周りの人たちの存在も大切にしましょう。そこに素晴らしい世界が見えてくるはずです。

2.こころ豊かな女性を育てます
 日本は、経済大国、技術大国として世界をリードする立場にいます。物質的にも情報的にも恵まれ、「豊かな」生活をしていると国際的には評価されています。
しかし、その「豊かさ」とは別の「豊かさ」、つまりこころの「豊かさ」という側面に目を向けてみるとどうでしょうか。
 社会、学校、家庭、それぞれに深刻な問題が起こっています。忙しいのに、こころが満たされていない人。誰かと一緒にいても孤独を感じている人。情報に振り回されて自分を見失っている人。
なぜ、私たちは今こんな現実と直面してしまっているのでしょうか。
それは、めまぐるしく変化し、成長するこの社会にあって、それに翻弄され、本当に大切なものを見失ってしまっているからに外なりません。
 女性の地位は、一昔前に比べればとても向上しました。仕事の種類も領域も広がってきています。このことはこれからますます向上、拡大するべきですし、その可能性も大変大きい。しかし、大切なことは、女性の男性化ではありません。あるいは、ユニセックス化でもありません。男性と女性が、それぞれの長所を認め合い、尊重しながら、協働することです。
 皆さんは、女子校で学ぶ意味を理解し、女性が社会で活躍する時代だからこそ大切になってくる女性が本来持つ素晴らしい能力や特性を磨かなければなりません。
 清楚で明るく、伸び伸びとした環境の中で、社会に貢献できる女性に成長して参りましょう。

3.あたりまえなことをあたりまえに
 伊那西高等学校に3年間在籍し、一定以上の成績を挙げれば卒業証書を手にすることはできるかも知れません。しかし、それは本当にこの伊那西高等学校を卒業したことにはなりません。皆さんは、今日からの3年間で、本当の伊那西高等学校の生徒となり、3年後、本当の伊那西高等学校の卒業生として卒業していかなくてはなりません。
 では、本当の伊那西高等学校の生徒あるいは卒業生とはどんな人のことをいうのでしょうか。
 伊那西高等学校は、「身だしなみ」「あいさつ」「掃除」をとても大切に考えています。これらはすべて、どの時代にあっても、あるいは、どの社会にあっても普遍的に大切にされるものです。同時に、これらはすべて、だれかに強制されたり、仕方なしにやるべきものでもありません。また、このこと自体が、高く評価されたり、利益をもたらすというものでもありません。
 あたりまえなことがあたりまえにできる、そんな生活を積み重ねていく中で、本当の伊那西高等学校の生徒になっていきましょう。