トイレのレバーが戻らない原因と交換方法を元水回りのプロが解説
- 2021.02.04
- トイレトラブル

いつも通り水を流したのに「トイレのレバーが戻らず水が流れっぱなしになっていた」「トイレレバーが手で動かさないと自動的に戻らなくなった」このようなことでお悩みではありませんか?
今回は、トイレのレバーが戻らない原因と交換方法について解説します。
トイレのレバーが戻らない原因とは?
トイレの水が流れる仕組みは、下記のとおりです。
- トイレレバーを捻ると、レバーに付いている鎖が引っ張られ、鎖の先に付いている黒いゴム栓(フロートバルブ)が開き、せき止められていたタンク内の水が便器に流れます。
- タンク内の水が減ると、タンクの中にある浮き玉も同時に下がります。浮き玉が下がると、ボールタップも同時に下がり、止水栓が開いて給水管からタンク内に水の給水が始まります。
- タンク内の水が全て便器に流れると、フロートバルブが閉まります。
- 水位が上がると浮き玉も同時に上がるので、一定量まで水が溜まるとボールタップの弁が閉じて給水は終了。給水が完了するとフロート弁が配管を塞ぎ、レバーの位置が元に戻ります。
通常ですと、このような流れでトイレレバーを捻ることで水が流れ、給水が終わるとレバーの位置は自動的に戻る仕組みです。

トイレのレバーが戻らない原因は何なのでしょうか?大きく3つ原因があるので、ご説明します!
レバー本体の劣化
レバーを回しても戻らない場合、まず疑って欲しいのはレバー本体の劣化。レバー本体が汚れていたり錆びてしまっている場合は、それが原因で回らなくなっている可能性があります。
汚れや錆を落としてもレバーが回らない場合は、新しいレバーへの交換がおすすめです。
また、レバーの軸が汚れたり錆びたりしていても、レバーが回りづらくなります。本体と併せて、レバーの軸も確認しましょう。
タンクの中の鎖に異常がある
レバーとフロート弁は繋がっており、レバーを捻ることでフロート弁を鎖と一緒に持ち上げる仕組みになっています。
しかし、鎖の破損していたり、錆びていたり、フロート弁から外れているなど、何らかの不具合が生じるとレバーが空回りしてしまいます。
レバーが元に戻らない場合は、タンクの中の鎖に異常がある可能性がありますので、タンクの蓋を開けてレバーとフロート弁の繋がっている鎖に不具合がないかチェックしましょう。
フロートバルブが外れている
レバーは、タンクの内部でフロートバルブ(タンクに溜められた水が便器に流れ続けないよう、排水の蓋をする部品)と鎖で繋がっています。
レバーを捻ることで鎖が引き上げられ、蓋の役割であるフロートバルブが持ち上がり、タンクの水が便器に流れ込む仕組みです。
フロートバルブが外れている時も、トイレのレバーが戻らない原因となります。フロートバルブと排水弁の間に汚れが挟まっていまうと、開閉が上手くいかないこともあるようです。
レバーが元に戻らない時は、排水弁との間にゴミが挟まっていないかもチェックしてください。
トイレのレバーの交換方法
トイレレバーが故障・劣化している場合は、新しいものと交換しましょう。
事前に準備するもの
- マイナスドライバー(止水栓を閉めるときに使用)
- モンキーレンチ(ナットを開閉する際に使用)
- ゴム手袋(手が汚れないようにするために着用)
- 新聞紙やビニールシート(床が汚れるのを防ぐために付ける)
- 雑巾(取り外した部品の掃除、濡れた床を拭くために使用)
- 新しいトイレレバー
- 新しい鎖・フロートバルブ(必要に応じて)
トイレレバーはおよそ千円~6千円で購入できます。(メーカーや品番などによって価格が異なる)
交換手順
- 最初に止水栓を時計回りに回して水の流れを止めます。(この時、何回まわしたか数えておきましょう)
- レバーを捻ってタンク内の水を全て抜いてください。
- タンクの蓋を開け、レバーを取り外します。
- 向きが合っているか確認してから、新しいレバーを差し込みます。
- レバーを取り付けたら、再びナットを閉めてレバーに鎖を取り付けましょう。
- 止水栓を開けた時と同じ回数回して開け、レバーと水量を確認します。(普段通りの水の量が流れたらOKです。水の量が少なかったり多い場合は、止水栓を回す回数が違っている可能性があります)
- タンクの蓋を元に戻します。
もし、レバーを交換しても元に戻らなかったり、原因がわからない時はプロに依頼しましょう。自分でいろいろやってしまうと、他の部分も壊してしまうかもしれません。
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