トイレがしょっちゅう詰まる原因とは?頻繁に繰り返すつまりの対策

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  • しょっちゅうトイレが詰まってしまうので、困っている
  • 直したばかりなのに、トイレがつまりを繰り返すので、大きなトラブルにならないか不安…

トイレのつまりが、1回のトラブルだけではなく頻繁に繰り返されているという方は少なくありません。

事実として、条件や状況によってトイレが詰まりやすくなることはあります

この記事では、トイレがしょっちゅう詰まる方に向けて、原因と対策を解説しますのでぜひ参考にしてください。

しょっちゅうトイレがつまるときの原因箇所

まず、トイレが詰まる原因を大きく3つに分類したうえで、それぞれの原因について詳しく解説していきます。

①便器・排水設備が原因

便器や排水設備の問題は、トイレのつまりの際に最初に疑われる部分です。

実際に、便器や排水設備の問題が単独で問題となっていたり、他の要因と重なって原因となっている場合が多いため、該当する状況がないかチェックしてください。

◼️水量が少ない

トイレは、水で排せつ物やトイレットペーパーを押し流す仕組みをとっているため、流れる水の量が少ないときにはつまりやすくなります

水流が少ない場合の原因として考えられるのは以下の要因です。

  • タンク内の部品の故障
  • タンクと便器の間での水漏れ

タンク内の部品が故障している際には、タンクの水量が減少するという症状が見られるため、フタを開けて適正な量が貯まっているか確認しましょう。

適正量は、タンク内のオーバーフロー管という部品に適正水位の目印があるので、目印のところまで水がたまっているか否かによって確認できます。

◼️水の勢いが弱い

水を流すには、量だけではなく勢いも重要です。

トイレの水の勢いが弱くなる原因として考えられる原因は、以下のとおりです。

  • タンク内の水の量が少ない(止水栓の開け忘れ・内部の部品の故障や劣化・内部のフィルターの目詰まりなど)
  • 水圧が弱い(水圧をコントロールする部品の劣化・故障)
筆者イラスト
伊那西さん
近年の節水タイプのトイレは、水の勢いも弱くなりやすい傾向があります。

◼️便器や排水管が劣化している

便器や排水管の劣化が原因となっているケースもあります

例えば、排水路にひび割れがあって物が詰まりやすくなったり、水が流れにくくなったりするなどです。

10年・20年と長年同じトイレを使用し続けている方は、使用しているうちに劣化が生じている可能性があります。

ほかに、清掃や詰まりの対応の際に誤って便器や配管を傷つけてしまっているケースもあります。

◼️排水路の勾配が弱い

水を流れやすくするために、排水路は下り坂になるように勾配がつけられています。

しかし、長年の使用による変形などにより、勾配がゆるやかになることがあります

排水路は、床下にあるためご自身での確認は難しいですが、長年同じトイレを利用中のご家庭や大きな地震に見舞われた地域などでは、勾配がゆるくなっている可能性があります。

◼️排水路に詰まりが生じている

排水路に詰まりが生じている場合にも頻繁につまりが生じます。

最も多いのは、尿石の蓄積です。

尿石は、尿に含まれる尿素やたんぱく質の成分などが固まってできた、トイレの黄ばみやにおいの原因となるものです。ほかにトイレに誤って流したプラスチックなどの異物などもつまりの原因になります。

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伊那西さん
排水路にこれらのかたまりが生じているときに、排せつ物やトイレットペーパーを流すことでトイレが完全につまってしまうということです。

住宅設備が原因

住宅の環境によっては、トイレが詰まりやすい状況になることもあります。

特に多いのは、2階以上や高台にタンクレストイレを設置するケースです

タンクレストイレは掃除のしやすさやおしゃれな外観から人気がありますが、高い箇所に設置すると水圧が弱くなり、詰まりやすくなります。

使い方が原因

トイレに関しては、使い方が問題になることもあります。

特に注意すべき使い方は、以下の2点です。

◼️トイレットペーパーを大量に使用している

トイレットペーパーは、水に溶けるためトイレに流しても問題ありませんが、急速に溶けるわけではありません。

したがって、一度に大量に流すとトイレが詰まってしまうケースがあります。

◼️誤った節水方法をしている

タンク内にペットボトルを入れたり、DIYによって改造したりするなど、トイレ機器メーカーが推奨していない節水方法をするとトイレが詰まりやすくなります。

これらの対策によって本来の水量・水流が保てなくなるためです。

トイレがしょっちゅう詰まる場合の対策

この章では、トイレがしょっちゅう詰まる場合の対策を解説します。

正しくトイレを使用する

トイレを正しく使用することで、詰まりのリスクを大きく軽減することができます。

  • トイレットペーパーを流す際には、必ずレバーを「大」の方に回す
  • ダブルのトイレットペーパーをシングルに変更する
  • トイレットペーパー・排せつ物・水以外のものは流さない
    (流せるタイプのトイレクリーナーに関してもトイレットペーパーより詰まりやすいため、流さずに処分する)
  • 誤った節水方法をやめる

これらを一つひとつ気をつけることで、トイレつまりのリスクを軽減できます。

また、家族にも同様のお声がけをすることも重要です。

設定を調整する

トイレの水流量が少ないと感じられる際には、設定を変更することで対策可能です。

水量の設定は、トイレ機器によって設定方法が異なるため、説明書やメーカーホームページを参照してください

こまめに清掃をする

便器と排水管のお掃除の頻度は、1週間に1回15分以上が目安です。

  • 便器:尿石が固まる前にきれいに清掃。便器の裏など手が届きにくい箇所はトイレ用のブラシなどを用いる。
  • 排水管:専用洗剤を使用し、汚れが頑固になる前に分解して清掃。

ちょうど1週間に1回のタイミングなので、曜日と時間を決めて習慣化すると大きな負担を感じずに清掃を続けられるのではないでしょうか?

トイレ機器を見直す

長く同じトイレ機器を使用している方や、トイレを交換した直後から調子が悪くなったという方は、便器の交換を検討するのも一つの方法です。

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伊那西さん
ただし、便器の交換は決して安い買い物ではないため、事前にプロの業者に現状確認を依頼されることをオススメします。

水道修理業者に点検を依頼する

トイレのつまりそのものは、ラバーカップなどで解消できることが多いかもしれません。

ただし、つまりを繰り返している場合の根本的な原因をDIYで解決するのは大変なことです。

しかし、プロの水道修理業者に点検を依頼すれば原因が明確になり、スムーズに対策できますし、業者によってはトイレの詰まり対応のアフターサービスとして無料点検を実施していることもあります。

トイレの詰まりは、症状がひどくなってから依頼すると修理費用が高額になる傾向があるため、気になったときに専門家に点検をしてもらうことは費用を節約するためにも効果的です。

まとめ

トイレのつまりがしょっちゅう起こるのは、大きなストレス要因です。

原因としてさまざまな要因が考えられるだけに、原因を一つひとつチェックして対策を取る姿勢が必要です。

ただし、トイレの排水管に詰まりが生じてしまっているケースや設備自体に問題がある場合には、ご自身での原因特定や対策は簡単ではありません。

その際には、ぜひプロの水道修理業者に相談してください。

3年T組!伊那西トイレ修理高校 トイレトラブル解決科