トイレの水位が低い原因って？放置すると起こってしまうトラブル

トイレのトラブルのひとつに「便器の中の水位が通常より低くなる」という現象があります。便器内の水位が低い場合、トイレに何らかの不具合が起こっているのかもしれません。

まずは原因を知り、それに応じて対処することが大切です。

今回は、便器内に溜まっている水位が低いときの原因と対処法をご紹介します。

トイレの水位が低い原因って？

便器に溜まっている水のことを「封水」と言います。便器の中には、常に一定の水が溜まっている状態が正常です。

この封水には、下水管との直結を遮断し、嫌な臭いや害虫が上がってくるのを防ぐ役割があります。

通常は適量の水が溜まっているのですが、なぜ水位が低くなってしまうのでしょうか？トイレの水位が低くなる原因は、ひとつではなく複数あります。

まずは、トイレの水位が低くなる主な原因を3つご紹介します！

①長時間使用しなかったことによる蒸発

旅行などで数日空ける程度なら問題ありませんが、数ヶ月不在にしていたりトイレを長期間使用していないと、便器の中の水が蒸発して減ってしまうことも。

このような蒸発が原因の場合は、一度トイレレバーを捻って便器に水を流せば、ほとんどのケースで水位は元に戻るでしょう。

また、長期間トイレを使用しないときは、水の溜まっている箇所に蓋をしておくと蒸発を防げます。

②トイレがつまっている

次に考えられる原因として「毛細管現象」が挙げられます。毛細管現象とは、トイレにトイレットペーパーや排泄物がつまって便器内の水を吸い取って水の量が少なくなっている状態です。

トイレットペーパーは水に溶けやすい性質を持っていますが、大量に流してしまうとつまりの原因になりますので、一度にたくさん流さないようにしましょう。

一度に流せるのは、多くてもトイレットペーパー1mを10束程度です。なるべく7～8束程度に抑えておくことをおすすめします。

トイレがつまった状態で、トイレを使い続けてしまうと完全につまってしまいますので、早めの対処が必要です。

③便器が故障していて水が漏れている

つまりを解消しても症状の改善が見つからないときや、トイレを長期間利用している場合は、便器の破損もトラブルの原因として考えられます。

便器が破損すると内側で水漏れが発生し、トイレの水位が低くなることがあります。また、ぱっと見では破損していなくても、床下などで水漏れしている可能性も。

異変を感じたら、すぐにトイレ業者に相談すると良いでしょう。賃貸の場合は、管理会社や大家さんに連絡をいれてください。

参照サイト：トイレの水位が低くコポコポなるのはなぜ？原因と対処法を紹介｜トイレつまりの救急センター

トイレの水位が低い状態を放置するのは危険

トイレの水位が低い状態をそのままにするのは、とても危険です。

その理由は具体的に3つありますので、それぞれについて解説します！

悪臭の発生

トイレの水位が低い状態をそのまま放置してしまうと、排水管の嫌な臭いが逆流してトイレの中に充満してしまいます。

トイレに入る度に異臭がするのは、とても不快な気持ちになってしまいますよね。来客が悪い印象を与えてしまいますので、放置せず早急に対処しましょう。

トイレがつまりやすくなる

トイレの水位が低くなっている原因が、トイレットペーパーや排泄物などのつまりによる場合は、そのままにしてしまうと、新たに流したトイレットペーパー類がひっかり、さらにトイレのつまりを悪化させてしまう可能性があります。

水漏れして最悪”階下漏水”で賠償補填

トイレにつまりが発生すると、流した水が溢れ出して床下に染み出だしてしまうことがあります。

万が一、階下まで水漏れしてしまうと、階下のお宅の壁にシミができたり、家具や衣類、家電などに影響が出るなど、何らかの損害を与えてしまいます。

このように階下のお宅に、水漏れによる被害を与えてしまった場合、水漏れの原因が住居者にあれば、弁償しなくてはなりません。

水漏れの原因がトイレの経年劣化によるものであれば、大家さんの負担になります。階下漏水した際の損害賠償については、賃貸契約書に記載されていますので、内容を確認しておきましょう。

トイレの水位が低い時の対処法3選

トイレの水位が低い原因にはいくつかあることや、つまりを放置することで起こりうる悪影響についてご説明しました。

ここでは、トイレの水位が低い状態を直す方法をご紹介します！

①水を流してみる

トイレの水位が低い原因が水の蒸発であったり、簡単に解消されるつまりであれば、水を流してみるだけで問題は解決できます。

もし、水を流してみても症状が改善されない場合は、次の対処法を試してみてください。

②ラバーカップを使用する

トイレの水位が低い原因が、トイレットペーパーや排泄物などのつまりの場合、棒の先端にゴム製のお椀型のものがついているラバーカップ（スッポン）を使って解消しましょう。

なお、ラバーカップには洋式トイレ用、和式トイレ用など種類がありますので、自宅のトイレに合うものを選ぶようにしてください。

それぞれゴムの部分がトイレの仕様に合わせた形状になっているため、適切なラバーカップを使わないとトイレとの間に隙間ができてしまい、上手くつまりを解消できません。

ラバーカップはホームセンターやスーパーなでも売られているので、すぐに手に入りますよ。

ラバーカップを使うと周囲に水が跳ねてしまいますので、便器や床にビニールや新聞紙を敷いて水跳ねを防ぐと安心して作業できます。

③水道修理業者に点検してもらう

水を流してみたり、ラバーカップを使ってつまりを解消してもトイレの水位が低いままだとしたら、トイレの故障や排水管の奥に原因があるかもしれません。

こういった場合は、自力で解決するのは困難です。無理に自分で解決しようとしているうちに、症状を悪化させてしまうことも考えられます。

トイレに不具合がある状態を放置してしまうと、トラブルを大きくしてしまう可能性もありますので、早急に水道修理業者に相談しましょう。